

この世界を構成する四つの元素、火と水と風と土。
その各元素のエネルギーを込め、内側にはその元素を表すシンボルとその元素を司る精霊の名前を記しました。
この四大元素は人間にも働き作用しています。
火は精神、水は感情、風は知性、土は感覚を司ります。
それぞれ、あなた自身の足りない部分を補ってもらうのも良いですし、長所をより強化するのも良いでしょう。
・デザインは全部で4種類になります。
・4種類のデザインとエレメンタルの中からお好きな組み合わせをお選びください。
※画像をクリックすると各デザインの詳細ページが開きます。
・リングサイズ 9号~24号(サイズのご相談可)

火の元素
精霊:サラマンダー
使用石:ガーネット
火の星座:牡羊座、獅子座、射手座
火は精神面を司り、生命力や情熱を表します。
生命活動に熱は不可欠で、火はその熱を司る元素です。
火のエネルギーを取り込むことで生命力を活性化することも出来ます。
また心に情熱を湧き起こし、集中力と行動力を発揮させます。
果敢に行きたい時、勇気が欲しい時、サラマンダーが助けとなります。
そして直感や閃きなども火の領分です。
暗くて先が見えない時、道に迷った時に直感や閃きが先を照らす光のようにあなたを導いてくれるでしょう。
風の元素
精霊:シルフ
使用石:シトリン
風の星座:双子座、乙女座、水瓶座
風は知性面を司り、思考や理性を表します。
情報の伝達と言う面もあり、必要な情報を運んできてくれたり、発信した情報を広めてくれたりします。
論理的な思考や判断、客観的なものの見方が必要な時にあなたの助けとなります。
人生は常に選択と決断の連続です。
時にはとても決めかねる出来事もあるでしょう。
そんな時はシルフに相談してみてください。
人として、道徳、正義、損得、感情など全ての情報を考慮して、最善と思われる選択を教えてくれるはずです。
水の元素
精霊:ウンディーネ
使用石:アクアマリン
水の星座:蟹座、蠍座、魚座
水は感情面を司り、感受性や受容性を表します。
水は容れる器や環境によって氷や水蒸気に形を変えながらも、水である事の本質は変わりません。
水のエネルギーを取り込むことで、あらゆる状況に柔軟に変化、対応する事が出来るでしょう。
また受容性や感受性によって人の気持ちに寄り添ったり、優しくなったり、全てを包み込むように愛せるようになるでしょう。
そしてあなた自身にも優しくなれます。
ウンディーネは傷ついた心を優しく癒し、浄化してくれます。
地の元素
精霊:ノーム
使用石:ダイオプサイト
地の星座:牡牛座、天秤座、山羊座
地は感覚面を司り、五感や身体を表します。
現実(物質)世界に最も影響のあるエレメンタルで、他の全てのエレメンタルの受け皿になります。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の機能を高めたり、物質として形にしたい時にノームは力になってくれます。
また大地を表すこのエレメンタルは、地に足着いた行動やグラウンディングを強化する働きを持ちます。
何事においてもゆっくりとですが確実に形にしていってくれる、とても頼もしいエレメンタルです。


エレメンタルリング
幻想世界を旅する時に大事なものは、拠点となる場所だ。
それは、あちらの世界で道に迷ったり、危険な目に遭った時など即座に戻ってこられる安全な場所のこと。
拠点があるからこそ、安心して幻想世界を旅することが出来るのだ。
私はそこを工房と名付け、魔術的作業を行う場所としても利用している。
いつものように工房で素材となる宝石に魔力を込めている時、何かの気配を感じてそちらの方へと視線を移す。
視界の端に何かの影がちらりと見えた気がするので、私は作業を中断してそちらの方を向き、注意深く目を凝らした。
今私の視界の中心には、彫金机の上に置かれた彫刻台がある。
彫刻台とは、直径13~15cmの金属の球の上三分の一程を平らにして、そこに万力を取り付けたような形をしている。
アクセサリーに宝石を留めたり彫刻をする際に使う道具だ。
その彫刻台の陰に何者かが隠れている。
かすかに彫刻台の上から角のようなものが見えるのだ。
恐らくこの世界の住人なのだろうが、工房の中に現れるのはとても珍しいことだった。
なぜなら拠点となるこの場所には、私が招待したものしか入ってこれないからである。
特に悪意があるもの、害をなそうとするものは私の招待なしには侵入することは出来ないはずだ。
もちろん、そんなものを招待する気もないが。
しばらくの緊張と静寂。
私は息を殺し、視線を外さずそのままゆっくりと一歩後ずさり、右手後方付近にあるはずの魔除けのペンタグラムに手を伸ばした。
と同時に、その動きを制するかのように向こうの方から声をかけてきた。
「いや、すまない。驚かす気はなかったんだ。まさかお前さんにわしの姿が見えると思わなくてな」
そう言って彫刻台の陰から姿を現したのは、身の丈12cm程の小さな老人だった。
恰幅のいい体形で、顔には長い髭と人懐っこい笑顔。
緑色に染められた麻のシャツと同じく麻の茶色いズボンに、革のブーツ。
そして何より特徴的な、赤い色のとんがり帽子。
先程角に見えたのは、この帽子であった。
その姿から、彼の正体は恐らく土の精霊ノームであろう。
「わしはノーム。大地の精霊じゃ」
こちらから確認するまでもなく、ノームの方から自己紹介をしてくれた。
そして土の精霊ではなく大地の精霊とのこと。
確かに大地の方が聞こえがいいというか、スケールが違うというか、本人もその辺に拘りを持っているのだろう。
そこはあえて聞くのはやめておこう。
万物を構成する火、水、風、土の四大元素を司る四大精霊であれば、何処に現れても不思議ではない。
彼らはあらゆるものに宿っているからである。
いくら外部から守られているここでも、四大元素がなければ火も付かないし、水も流れず、空気も揺れなければ大地も失う。
つまり彼らは世界中のどこにでも姿を現すことが出来るのだ。
その彼が、ここに来た理由は謎のままだが。
一体何をしにここへ来たのか、彼に尋ねると、
「何か面白そうなことをしているから見物しに来た」
単純にして明快な答えが返ってきた。
「装身具や細工物を作るのは、わしらの得意分野だしな。それにお前さん、この世界の人間ではないだろう?それだけでも面白いのに、その人間が細工物をしているんだから、これはもう見物しないとと思って来たわけじゃ」
確かにノームは装身具や細工物の技術に優れていて、彼らが作る作品はどれも素晴らしいと聞く。
まだこの目で見たことはないが、いつかはお目にかかりたいものだ。
私はそんなことを考えながら、目の前の小さな精霊を見つめる。
今目の前に、ノームがいる。これはまたとないチャンスではないか?
彼らの素晴らしい技術を、何か少しでも教えてもらうことは出来ないか?
そう思い、私はノームに彼らの技術を何か教えてはくれないかと頼んでみた。
「ん~、すまんがそれは難しいな。わしらが作るものはちょいと特殊でな。今のお前さんでは、まだわしらの技術を扱いきれんじゃろうよ」
なるほど。残念だが仕方がない。
「まぁそうガッカリするな。その代わり驚かせた詫びとして、わしら精霊の力が借りやすくなる方法を教えてやろう」
「わしのベルトに刻まれてる模様。これは四大精霊を表わすものでな。これを指輪かなんかに刻んで身につけると、精霊とのつながりが強くなる。ただ、一つ大事なことがあってな。つながりは強くなるが、絆が深まる訳ではない。必ずしも力を貸してもらえるとは限らんのじゃ。わしらは気まぐれだしな」
そこまで言うと、ノームは腕を組み何かを考えるように中空に視線を泳がせる。
少しの間の後、再び視線をこちらに戻し口を開く。
「例えて言えば、知人の家までの道がわかりやすく、歩きやすくなる。これがつながりが強くなるということ」
確認するかのようにノームはこちらに目配せしてくる。
「しかし知人が家に招き入れてくるかは、また別の話なんじゃ。お前さんだって突然やってきた、さして親しくもない者を心良く家に招き入れたりはせんじゃろ?これが、絆の話。いや、まぁ、いきなりお前さんの家にお邪魔したわしが言うのもなんじゃがな」
少しバツが悪そうに彼は指で頬をかくしぐさをしてみせ、一つ咳払いをしてから言葉をつづけた。
「じゃから、わしらとの絆を深めることも大事なんじゃ。お前さんたちは、日頃からわしら精霊たちを意識して生活しておるかね?」
「精霊たちは、あまねく全てのものに宿っておる。精霊を意識し、感謝し敬意を払って接すればより多くの恩恵を受けることが出来るのに、お前さんたち人間の多くはそれをしようとしない。自分を大事に扱ってくれる相手には、こちらも進んで力を貸そうって気になるものだ。そうじゃろ?だから、そのことはくれぐれも忘れんようにな」
私はノームの話を聴きながら反省していた。
当たり前にあるものを当たり前として、それがあることに感謝をしていない自分に気が付いたからだ。
火も水も空気も大地も、それなくしては人は生きていけない。
こんなに大切なものでも、当たり前にあるというだけで、気にもしない。
これからは、日に一度でも彼らに感謝の気持ちを伝えていこうと思った。
普段意識しないものを意識する。
魔法とは、こういったところに宿っているのかもしれない。
ノームにとても大切なことを教わった気がして、彼に感謝の言葉を伝えた。
私の言葉を聞いたノームは、照れくさそうに頭をかいた。
「そんな大層な話をしたかの?しかしお前さんの役に立ったのならよかったよ。また今度遊びに来た時は、細工物の作り方のコツをちょこっとだけ教えてやろうかの。まぁわしらは気まぐれだから期待はせんようにな」
ノームはニコッと笑ったあと、彫刻台の後ろに姿を隠した。
「今度は酒でも用意しといてくれ。そうすれば少しは口の滑りが良くなるかもな」
少しの静寂の後、私が彫刻台の後ろを覗くともう彼の姿は消えていた。
私は酒はどんなものがよいだろうかと考えながら、今あった貴重な体験を記録した。

エレメンタルリング
・K14YG/PG 77,000円(税込)
・K14WG 82,500円(税込)
・SV925 18,700円(税込)
2石タイプ
・K14YG/PG 85,800円(税込)
・K14WG 91,300円(税込)
・SV925 27,500円(税込)
表記素材
・YG(イエローゴールド)
・PG(ピンクゴールド)
・WG(ホワイトゴールド)
・SV(シルバー)
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